“社会や学校に失望し、アイドルを応援する事でしか生き甲斐を感じられない若者に目を付けるとは・・・良いところに気が付いたな(仮面ライダーBLACK/第39話/シャドームーン)”
久しぶりにTomblooからポストしようとしたらおかしくなっていて焦った。
全体の更新はされていたものの、古いパッチで引っかかっていた様子。
最初に注意しておきたいのは、Vaporwaveアーティストではないですということです!という訳で日本人です今回は。ニコニコ動画を中心に活動している全自動ムー大陸が8曲集めてドロップした作品“月の子どもたちは”が現在BandcampにてFree Downloadで公開中です。
全編アンビエント/エレクトロニカを基調とした作品。テクノだけでなくジャズの影響も感じられ、深く深く、ゆっくりと沈んでいくような美しくも儚い音像を創り、あるいはキラキラしながらも軽快に跳ねるかのような爽やかさを醸し出したりもする。勿論そういった楽曲ばかりではなく、不意に訪れる、激しくスリリングなチップチューン的展開を見せるものもあり。バラエティに富んでいて、トラックだけでも十二分に聴かせてくれる上質な和物エレクトロニカです。また、この作品のいくつかの楽曲はヴォーカルが入っているのですが、ヴォーカルとして乗るのはあの初音ミク。この作品の彼女の声を聴いて単純に思ったことですが、非常に上手く「調教」してあり、自然。自然であることが、ある意味初音ミクとしてのアイデンティティを消すものになりはしないかとも思いますが、実際この全自動ムー大陸の作品では高いレベルでそのバランスを取ることに成功しているようにも聴こえます。
ちょっと外したかのような不安定なポップさを携えた展開から衝撃的な転調を見せ駆け抜ける#2.ケミカルランプの不道徳、前半はメランコリックなフレーズから段々とエレクトロ色を増して行き、後半ガラッ雰囲気を変えノイジーなトラックで〆る二曲を滑らかに繋いだかのような#5.いただきます/おやすみなさい、疾走感のあるエレクトロ/トランスを思わせる、ニコニコ動画上でも最も高い再生回数を誇る彼の代表曲#6.バブルムーンディープシーの3曲は特にオススメです。
彼についてはこちらから。http://flavors.me/mu_fullauto
VOCALOIDに関しては、ここ数年海外でも注目されたりしているようですが、コレは今の日本の音楽を表す一つの側面であると思います。ひとつのキャラクター性を持った、新しい楽器としてもジャンルとしても市民権を得つつある彼ら。これから先どのような道を進んで行くのか、扱う人間も含めて気になるところです。
Words by @TaKeMusik